白インクタトゥーは、リアーナやリンジー・ローハンといったハリウッドの著名人やモデルが入れ始めて人気が高まった。繊細な性質のために裸眼では非常に見にくいが、伝統的タトゥーと同じように、白インクタトゥーは自己主張とみなされる。
なぜ白インクタトゥーが現在のトレンドであり続けているのか?おそらく、紫外線の下で映えるので、暗色インクのタトゥーからユニークな変化と思われているからだろう、それに加えて、白インクを入れるのは暗色のものよりもっと痛みを伴うという一般的な思い込みのためだろう。しかし、これはインクが痛みを引き起こすのではなく、エンドルフィンが無くなり始めるためであり、思い違いだと考えられている。
白インクは、通常のタトゥー施術の中で、肌に入れられる最後の色である。そのため、終盤になると、入れ墨するときに使われる痛みを和らげるエンドルフィンの効果が薄れ、体が痛みに対してより敏感になる。
白色は、液体キャリアと顔料でできており、おそらく炭酸鉛、ルチル、二酸化チタンが含まれている。液体キャリアは、肌に入れられる際にインクが均等に広がるようにする。顔料に対する感染予防としての効果もあり、それによってタトゥーアーティストは安全に使うことができる。
この過程には、一般的なタトゥーを入れる際に通常用いられる型や線画の技術は含まない。白インクタトゥーでは、ぼんやりとして傷跡のようなイメージを体に残す白顔料ですべてが完了する。これもまた、専門家がその外見を過度の焼き印と特徴付ける理由である。
入れ墨に使われる白インクは、濃く色づけされたタトゥーに使われる白インク顔料とは比較的異なっている。質感は、むしろ厚みがあり、通常は質の高いインクで混合しているが、それ自体では非常に目立ってしまうからである。
技術と経験のあるタトゥーアーティストのみが、デザインの優れた白インクタトゥーを作り出すことができる。アーティストは、白タトゥーを入れるのに型を使って入れ墨するか、またはフリーハンドで行なう。型の使用には、アーティストの高いレベルの専門性が必要で、経験が浅いものがやると非常に危険だからである。経験のあるタトゥーアーティストは、施術に際して気をつけなければならなず、入れられた白インクに型が触れないようにし、触れてしまうとインクの明暗を損なってしまう。
白インクタトゥーには長所と短所があり、それらを知ることによって、入れるかどうか賢明な選択ができるだろう。
白インクタトゥーは、紫外線下でより見えやすくなるという、すばらしい特性がある。もしクラブなどによく行くならば、体の白インクタトゥーによって更に魅力的に見える。UVバックライト天使の翼タトゥー 写真:リッチー・ストリート
全てグラデーションにした星、三日月、三角形、花と他の形といったデザインは、白色と良く合う。もちろん、自分にはどのデザインが合うか自分で見つけないといけないが、サイズ、入れたい体の箇所、白顔料と合わせてみたい他の色といった他の要素を考慮しなければならない。リリック・ライター/ハブページス
白インクタトゥーは半透明で、体のどこかに入れてあるタトゥーを簡単に見つけられるわけではない。これは、タトゥーを入れたいが職場で許されていないためにできない人たちにとって理想的である。小さな白インクタトゥーは、このような問題を解決できる。また、黒やオレンジといった他の色と混ぜることができる。しかし、白インクは選んだ色とうまく混ざらないかもしれないので、タトゥーが分かりにくくなってもよい場合にである。考えているデザインに決めてしまう前に、まず調べることである。
しかし、シミがある、あるいは肌が黒い人たちは、タトゥーが変になったりぼやけたりするため、白インクタトゥーを入れることに慎重であるべきである。
専門家によると、白インクタトゥーは普通のタトゥーに比べて長続きせず、薄くなると、変色したりあざのようになったりするだろう。薄くなった白インクは、半透明の性質のために黄色になったり緑になったりもする。どの色でも吸収してしまうと、すぐにシミになって取れなくなったりする。このような反応は、暗色(例:黒、緑、青など)は、半透明顔料よりも強いため、暗色のタトゥーインクでは起こらない。デザインと白タトゥーインクの皮膚への入れ方によってタトゥーは、皮膚病のようになってしまうかもしれない。これを避けるためには、デザインについて常によく考慮することである。白タトゥーインクを皮膚に入れる前に、結果をイメージして、現実的決断をすることである。もちろん、白インクにアレルギーがあるなら、最初からやめておくべきである。アレルギー反応がなければ、屋外にいるときに、日光に当たらない体の部分に入れ墨するようにすることである。インクの化学合成によって、強い家庭用品の成分や天気の要因にさらされるとくすむことがある。
全体的に、白インクタトゥーは、伝統的に深みと色の光のバランスを加えてタトゥーデザインの明るい色を際立たせるのを助ける。これもアーティストによって入れられる最後の顔料の一つである理由であり、それは、主にハイライトの目的にのみ使われる。しかし、それは過去のことで、今ではタトゥーアートの一つのジャンルになっている。
加えて、一般的に白インクタトゥーは、肌の色が白い人にとって最もよく合うと言われているが、肌の色の黒いリアーナでさえ上手く入れているので、実際入れ墨する人次第である。後悔したり、皮膚の健康状態を損なうかもしれないので、賢明な決断をすることが必要である。